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ほら、聞こえる。
やつらの影の息吹が。
それは静かに足音もせず、彼らの立っている様子がそこにあった。
初めて正体を現した。私の目をじっと見つめ、その手はお腹にお尻に、顔にも優しく撫でてゆく。
「ねえ、お姉さん、どうして抗おうとするの? 私たちと仲良くしましょうよ。お姉さんとだったら、きっと毎日愉しく過ごせると思うの」
――なんて幼子のような顔をしているんだ。
もう、自分の意思ではどうすることもできないくらい、本能は、私の身体は、彼らを求めていた。
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