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私は、この世でシュークリームが一番好き。
シュークリームさえあれば、ずっと幸せでいられる。もしも願いを叶えることができるならば、シュークリームの山を遊山して、シュークリームの海をダイブして、シュークリームの空を飛び回りたいくらいだ。
この夢路の中を、さすらいの旅人のように、いつまででもどこまででも、その流れるままに身を任せていたい。
だけど、決まってあいつらがやってくる。今はまだ静かにこちらの様子を窺っているのか、姿を現してはいない。きっとこの家のどこかに潜んでいて、時が来るのをじっと待ちながら、それは突然ここぞとばかりに私の前にやってくるに違いない。
それがいつなのか、どんなやつなのかはわからない。ただ、いつの間にか忍び足でやって来て、気が付くと私の周りにこびりついて離れない。
誰も見たことはないのに、誰もが寒心に堪えない、恐ろしい存在なのだ。
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