麗愛の嘆き。

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麗愛の嘆き。

左手に置いた本。そのまま埃を払った右手で、そっと表紙をめくる。 すると。 人が降ってきた。 天井から。 白いワンピースの。 女の子が。 ………。 「「きゃああああーーー!!!」」 私と女の子は叫ぶ。 なのでとりあえず、手に持っていた本を投げつけておいた。 すると、見事に白いワンピースの女の子の頭にクリーンヒット。 「うぅぅ、痛いです…。」 女の子がつぶやく。私は警戒しながら尋ねる。 「なに、あなた」 女の子は本の当たった頭を抱えながら言う。 「ソカエソユ・緩芭・ナニルデット・高穂です〜。」 若干涙目である。 「え、え、え、なんてなんて?」 「ソカエソユ・緩芭・ナニルデッド・高穂です」 「…緩芭」 「はい、なんでしょうか」 白いワンピースの女の子、緩芭はにっこり笑う。 私は頭を抱える。 本当に私の周り、変なのばっか。
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