麗愛と緩芭とココアと。

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麗愛と緩芭とココアと。

「ええと、今はまだ分からなくても大丈夫です。そのうち分かってくるので」 と緩芭はにっこり笑う。 私はすっかり冷めてしまったココアを飲みほした。 それから大きくため息をついて緩芭に尋ねた。 「それと緩芭が空から降ってきたのは何か関係あるの?」 どうせわかんないんだろうけどさ。 緩芭はまだ温かいココアをすすって答えた。 「これ、聞いちゃったら後戻り出来ないですけど大丈夫ですか? あ、ココアのおかわりください。」 「後戻り出来ないってどういうことよ・・・。 ココアぐらい自分で入れられない?」 「そのまんまの意味ですよ? 熱いの怖いです。」 「何から後戻り出来なくなるのよ。 って、熱いの怖いって何それ?」 「『世界』を巡る色々なことからです。 だってやけどするじゃないですか。」 「逆に不思議そうな顔された・・・」 ・・・この子、ほんとに変な人。
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