第0章 麗愛の前置き。

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第0章 麗愛の前置き。

〈異世界に転生してきま〜す♪〉  私、赤阪麗愛(れいあい)は学生寮のリビングの机の前で固まった。 机の上には、おそらく同室の中岸津玲那(つれな)が書いたであろう置き手紙があった。 私は赤い四葉学園の学生寮に住んでいる。中等部の2学年。 まあ、友達は多いほうだと思うし、頭も悪くはない。一人暮らしに憧れていたりしていた。 けれど。去年同じクラスだった津玲那と2人で部屋を使うことになった。 まあ、4人部屋を2人で使っているからそれなりに広いんだけど。 同室の津玲那は一言で言うと『変』。不思議ちゃんである。 寮暮らしも1年と少しが経ち、後輩も可愛く、学校が落ち着いてきた、5月下旬。津玲那は失踪した。
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