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第16話 『のろい』 3 =その1
ノットソン
『お客さまだよ。』
ダジャレー
『いいタイミングだ。ちょうど、昼寝から目覚めたとこだ。バズンカ星の怪獣と闘ってる夢だよ、やつらは、狂暴で、手に負えなかった。』
ノットソン
『で、どうした?』
ダジャレー
『ステーキにした。ああ、いらっしゃいませ。さあ、こちらにどうぞ。』
豊麗鉄道社長
『どうも。あなたは、尋常ではない事件が得意と聞きました。ぜひ、助けていただきたい。』
ダジャレー
『豊麗鉄道といえば、世界一ゆっくり走る、都市路線とか。』
豊麗鉄道社長
『まあ、そいつは、かなり、都市伝説でして、バスより、信号待ちしない分早いですよ。まあ、多少は、宣伝になりますが。』
ダジャレー
『沿線に観光地がないから、他に、セールスポイントがありませんな。』
豊麗鉄道社長
『いやいや、そうなんです。ところで、じつは、脅迫状が来ました。これです。』
ダジャレー
『ふん。逆さ文字ですな。このダジャレーには、簡単です。』
ノットソン
『わざわざ、なんで、めんどくさいことを。』
ダジャレー
『いや、ノットソンくん、これを書いたものには、これが普通なんだよ。なになに。‘’次の金曜日から、毎晩、深夜22時以降の便に、自縛霊園から、向町まで、往復で複数の幽霊さんを乗せます。運賃きっぷは、各自が購入します。人によりますが、大概、見えたり消えたりしますものの、声をかけたり、捕まえたり、幽霊退散光線の使用などはしないでください。空いていれば座りますが、混んでいたら、立ちます、妨害は、よけいに、話がややこしくなります。ほっておいてくだされば、なにも起こりません。妨害がなければ、誰にも祟らないように周知します。しかし、攻撃などされると、保証できません。期間は、1月です。何とぞ、どうか、ご理解ください 世界さ迷える魂救済センター。‘’ この、どこが、脅迫状なんです?』
豊麗鉄道社長
『いや、脅迫状ですよ。電車に幽霊が乗っているなんて、あり得ないし、そんな噂は困るし、営業妨害です。』
ダジャレー
『しかし、この文面では、お金をちゃんと、払って乗るんですよ。お客でしょう。さらに、誰しも、攻撃されたら、怒るでしょう。どこが、おかしいですか?』
豊麗鉄道社長
『いや、だって、おかしいでしょう? これ。おかしくないですか? なんか、企んでる。よからぬことを。』
ダジャレー
『ふん。なるほど、警察には?』
豊麗鉄道社長
『もちろん、通報しましたが、あまり、相手にはしてもらえない。一応、警官を、同乗させるとは、言ってくれましたが。』
ダジャレー
『上出来です。ぼくに、どうしろと?』
豊麗鉄道社長
『そんな、見えたり消えたりするのを、乗せないでください。御願いですから。』
ダジャレー
『なるほど。見えたり消えたりが、まずいのですね。』
豊麗鉄道社長
『そうですな。それは、お客さまの、不安になりますから。』
ダジャレー
『わかりました。興味深いから、引き受けましょう。』
つづく 👻
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