『のろい』3=その4

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『のろい』3=その4

ノットソン  『いったい、どうするというの。』 ダジャレー  『なに、現場に行って、本人に出てきて貰うように頼むんだ。それは、宇宙妖怪であるぼくの得意技なんだから。』 ノットソン  『おお〰️〰️。そうだね。それは、そうだ。』  ダジャレーが、特定、または、不特定の死者に呼び掛け、呼び覚まし、惑星全体を暴れまわらせる、恐るべき宇宙妖怪であることは、その筋の専門家なら常識であった。  ダジャレーは、そうやって、多数の文明を滅ぼしてきたのである!  ただし、地球人は、まだそこまでの知識を持たないだけなのである。     🎓🎓🎓🎓🎓🎓🎓🎓🎓🎓  その小高い丘の上にたったダジャレーは、死者を甦らせる呪文を唱え始めたのである。  しかし、ダジャレーは、ちょっと計算違いをしていた。  この国は狭いのである。  この辺りは、今や、都市のど真ん中になっていた。  つまり、建物だらけなのである。  呪文がまだ完成しないうちに、住民から通報され、この街の優秀な警察官がやってきて、ダジャレーは、しっかり逮捕された。         👮 ノットソン  『まあ。お説教と、一週間の留置所滞在だけですんだから、よかったね。ミス・テリーが手を回して助けてくれたんだ。』 ダジャレー  『ふん。おろかな、地球人め。』 ノットソン  『まあまあ。でも、きみの策はうまく行ったよ。幸い、対象の幽霊さんが目覚めて、自らかつての恋人を直ぐに見つけだしたらしい。近くにあった真夜中の中央図書館に侵入して、詳しく調べたらしいんだ。彼は、当時、なかなかの、インテリだったみたいだ。彼女は有名人だから、晩年に自叙伝を書いていて、その埋葬場所も直ぐに分かったらしい。彼は、タクシーで墓地に駆けつけたんだ。まあ、運転手さんからは、すぐにネットの幽霊話になって、新聞にも出て、あの観光名所のない私鉄に、降ってわいたようなブームがきてるとか。彼の遺体も掘り出されたんだ。』 ダジャレー  『ふん。で、謝礼は?』 ノットソン  『ミス・テリーが、受け取ったよ。』         🎫  本シリーズは、これでおしまい。  また、いつの日か、ダジャレーとノットソンは、現れます。  さっぱり人気はないけど、作者はお気に入りだからです。 ダジャレー  『また、必ず出てやるから。ご期待ください。』 ノットソン  『期待している人は、いないだろうね。』
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