口癖なだけです

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口癖なだけです

なんなの、ばっかじゃないの!? と普通の大きさで零した台詞は店長にも副店長にも聞こえててもどうでもよくて 「はぁ?!なんですか!その言い方!馬鹿って、なにが馬鹿だって?まずその言い方はどういうつもりですか!!」 まさか食らいつかれるとは びっくりだわ マズイなぁ、なんだよなにが地雷だったんだろな、とちらっと思って、あ、すいません、ついびっくりしてー、と元凶を指し示した。 「だってまさかこんな展開図で、びっくりしました。ありえなくないですか。」 「なにがありえないって?」 「え。物量に対して展開面積。」 そこからは噛み合わない意見交換。噛み合わないからね?噛み合わないから意味が無いし噛み合わせたらワタクシが勝ちますからね!しかし正論なんてどうでもよいのですよ。なにせ、ワタクシの暴言に怒ってるんだから。 暴言謝れや!! と言ってくださればよいのにー。そしたらごめんなさい、って言うのに。正論なら負けないわ。テキトーにお茶濁して差し上げましたけど悔しいでしょ。後味悪いでしょ。知らないわよ。やっつけようなんて思ってるからワタクシにやっつけられちゃうのよ!知らんわ。 後で、こそっと、副店長が笑ってやってきて その口の悪さ、気をつけてくださいね(前にもありましたよね、他店の店長からも言われましたよねぇ)。 はーい。(でも口が悪いだけなのよ?) プライド高い自分が出来ないヤツだと認めたくない評価気にしぃ管理職いややわ。 「『ばっかじゃないの?』はこの地域の定型方言です。」 「覚えてたら次はそれ言いますわ。」
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