140字の叫びは

1.純白な漆黒天使

美しい漆黒の翼をもつ天使がいた。
純白の翼をもつ仲間達に嘲笑されていた。
ある日の夜、暴食の悪魔が攻めてきた。
天使達は一斉に飛び立つも闇に映えるその翼のせいで皆喰われた。
ただ一人を除いて。
その天使は逃げながら何度も何度も白く濁った涙を翼に垂らした。
だが翼はいつまでも黒いままであった。