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「女狐とは仲良くしたくないけど、国王には感謝しているわ。まさか、公式でぶっ殺していいだなんて、まさに『マキナの神』の祝福だわ」
「い、イヤだわメリーちゃん。過ぎたことなのに、まだ根に持っているなんて」
「なんなら今殺してあげましょうか!?」
怒りの表情でメリーがマグライトの胸ぐらをつかむ。明らかに怨讐の念を抱えてことをレベッカが認識できるほどの態度に、
「ちょちょちょちょっと、流石に今はまずいでしょ」
思わず間に割って入る。
「『今』じゃなくてもよろしくなくってよ!」
「引っ込んでなさいクソ田舎娘! あたしにはこのチャンスしか無いのよ! 邪魔するなら貴様から殺すわよ!」
「まあ待ちなさい、メリー。レベッカの言う通り、今はダメよ。国王がこのカードを作った意味を考えれば、明らかに意図的だわ。わざわざこの三人を揃えるってことを考えなさい」
セルがメリーの肩を掴み、マグライトを掴んでいた腕を離させる。舌打ちをし、マグライトを睨みつけながら控室の奥へと歩みを進めた。
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