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「やれやれ。まさかメリーまで組み込むだなんて、やはり国王は気が触れているのね」
「そこまでにしなさい、マグライト。わたしがメリーを止めたのは、わたしにもあなたを殴る権利があるからよ。勘違いしないことね」
「ナンて娘なの!? 裏切り者め!」
「あんたに裏切り者呼ばわりされる筋合いは無いわよ!」
三者の絶妙な関係性が浮き彫りになったところで、レベッカを含めたその他三人が置いてけぼりの空気になっていた。第5ピリオドが始まる前から、すでに精神をすり減らされ続けている。
――しばらくして、第4ピリオドの終焉を告げるラッパの音が鳴り響いた。
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