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第一話
第一話 え、引っ越し!?
「侑梨、ちょっといい?」
いきなり母親にそう呼び止められたら、多くの人は驚くだろう。もちろん私も驚いた。特に何か悪いことをした覚えはないのだが。
「実はね...海外に引っ越すことになったのよ。」
え?海外!不安も大きいがそれよりも楽しみで仕方がない。しかもその国は常夏、つまり一年中夏らしい。冬が苦手な私にとって、これは一生に一度あるか無いかの大チャンスだ。
「それでなんだけどね、実は引っ越し先の近くには日本人学校はないの。だからね、インターナショナルスクール(以下、インター校)に通ってみない?もちろん侑梨が嫌なら、引っ越しの取りやめも考えるわ。」
私は即答した。
「もちろん、行きたいよ!」
それを聞いて、母は微笑んだ。
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