第四話

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第四話

第四話 学校初日 (ここから学校での会話は英語で行われている設定ですが、日本語で書かせて頂きます) 私は入学書類に書いてある通りに学校のオフィスに向かい、クラスと場所を教えてもらった。 話が終わって外に出ると、誰かに肩をトントンされた気がして振り返ると、そこには私より少し身長が高い、毛先を青に染めている子がいた。 ???「転入生?よろしくね〜!」 その子はやけに明るく笑顔だった。 「よ、よろしくね!」 それに対し私は、すごく緊張してしまっていた。 ???「緊張しなくても良いよ〜名前なんて言うの?」 「あ、私の名前はゆりだよ!」 ???「ゆり!よろしくね♪私はユジンって呼んでくれたら良いよ!」 「ユジン、よろしくね!」 ユジンってふわふわしてて緊張してる感じなさそうだなあ。まず見た目からめっちゃすごい。可愛い。 教室に着くと、そこにはもう生徒は全員いた。当然先生も。 「どこから来たのー?」 「昼ごはん一緒に食べない?」 「仲良くしよ!」 と、皆沢山質問してくれた。中には意味がわからないものもあったが(私の英語力の問題)、ユジンがわかりやすく教えてくれた。 さて、HRの時間も終わり、1限目の数学の時間になった。 英会話教室で、中2になるまでは日本の方が進んでいるから数学は簡単に感じるだろう、と言われていたが、それは本当だった。数学に苦手意識があった私でも簡単だった。クラスメイトのアシュリーからは 「なんでそんなに早く終わるの?」 と聞かれたほどだった。 ちなみにこの後、科学の授業でアシュリーが異次元レベルの速さで自分の課題を終わらせ私に教えてくれたおかげで、私はナタリーとおしゃべり出来た。 2限目の科学。こっちは数学よりも断然難しかった。 そしてスナックブレイク(休み時間)になった。この時間には軽食を食べることが出来る。私はキャンティーン(売店のある食堂みたいなもの)でチキンポップコーンを買って食べた。科学の時間におしゃべりして仲良くなったナタリーという女の子にフライドポテトも少し分けてもらったが、そっちも美味しかった。キャンティーンでスナックを食べていると、ある女の子に話しかけられた。女の子だと分かったのは顔立ちからで、ベリーショートの髪とサッカーボールからは男性的な雰囲気も感じられる。いわゆるイケメン女子。 ???「こんちは!スポーツ好き?」 「好きだよ!上手くはないけどね。」 ???「大丈夫大丈夫!人数1人足りなくて困ってたの!一緒にサッカーやろ!」 「あ、うん、いいよ!」 スナックブレイクが終わって3限目。今度は音楽だ。 正直音楽については、前述した通りコンクール優勝あるレベルなので、特に問題はなかった。強いて言うなら、ナタリーはギターがものすごく上手かった。はっきり言って私とは比べることが失礼とさえ思えてくるほどだった。 4限目は英文学だった。この授業の先生がすごく面白い。ジョークを交えながら話してくれるので聞いていて飽きない。 ランチタイム。私はHRの時に一緒にランチ食べようと誘ってくれたルナと、ナタリー、ユジン、アシュリーと一緒にランチを食べていた。 ランチタイム中のたわいもない会話↓ ユジン「ユリって好きなアーティストいる?」 私「私はテイラーとウォーカーかな。あとはケイティーも好き。」 ナタリー「うちウォーカーガチファンなの!どの曲が1番好き?」 アシュリー「私はウォーカーならやっぱりfadedだな。定番だけど。」 私「私はOn my way が1番好き。テイラーは絶対Love story。ケイティーはroarが1番好き。」 ユジン「あー分かるそれ!うちら気合うね!」 そんなこんなで昼休み終了 5限目は美術だった。 今日は美術の先生が休みだったので、好きな絵を描いて良かった。 私は先程話題になったウォーカーのパーカーを着ている人のイラストを描いた。 5限目が終わると帰宅。私は電車通学なので駅まではバスに乗っている。突然電話がかかってきた。母からだ。 「侑梨?学校どうだった?」 私が何て答えたかなんて、もうこの話を読んだ皆さんにはお分かりでしょう。
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