第六話

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第六話

第六話 テスト? 「はい、というわけであと1ヶ月で年度末テストですよ〜!」 科学の先生が授業が終わる5分前に言ったこの一言で、私の頭の中は真っ白になっていた。ただでさえ一昨日、昨日と比べて科学の内容が分からなくて落胆していたところだったのに。せめてこれを言ったのが数学の先生だったら、まだここまで終わってはなかった。いやまあ全教科あるのだから誰に言われたところで同じことか。 私「ユジンーテストあるんだって〜科学出来ないから教えて!」 ユジン「オッケー!あとここみちゃんとルナも来るって!」 ここみちゃんという日本人の女の子が別のクラスにいることは私も知っている。ルナはここみちゃんと同じクラスにいる韓国人の女の子である。 私「お邪魔します!」 ユジン母「いらっしゃーい!ゆっくりしてってね〜」 ユジンのお母さんはユジンそっくりだった。可愛いお顔に、しっかりしているけど時々天然なところまで。 ここみ「こんにちはー」 ルナ「お邪魔しまーす」 ユジン「お、みんな来たね〜」 1時間後 私「....ってことは問題1aの答えは lithium+water=lithium hydroxide+hydrogenってこと?」 ユジン「うんうん!じゃあ次、Potassium, Sodium, Calcium, Magnesium,Aluminiumで反応性が高い順番は?」 私「Potassium Sodium Calcium Magnesium Aluminiumであってる?」 ユジン「合ってるよ!そしたら少し休憩してて良いよ〜私ルナに歴史教えてるから」 休憩中 ここみ「ゆりちゃんってなんかクラブ活動入るの?」 私「私はテニスクラブかな〜ここみちゃんは?」 ここみ「私は塾行くつもりないからダンスとテニス兼部してるよ!」 私「そっか〜テニスはやったことあるし週3で少なめだから塾にも行けるよなって思って」 ここみ「いずれ日本の学校受験するの?」 私「多分ね〜IBコース取れるほどの英語力はないし、親の駐在で来てるからね」 ここみ「頑張って!」 ルナ「歴史疲れたあ〜こっそり聞いてたんだけどユリテニスクラブ入るの?私テニスクラブだよ!よろしくね!」 ユジン「ルナはこっそり聞いてないで勉強しないと夏休み(7月と8月の2ヶ月休み)前半補習になっちゃうよ!」 ここみ&私「うちらも頑張んなきゃね!」
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