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「よかった……」  心底ほっとしたように笑顔を見せる秀治が愛おしくてその額にキスをする。 「二度と離さない。だから覚悟しろ」 「俺のこと一生離さないで」  秀治がぎゅっと降谷の胸に飛び込んでくるのをしっかりと抱き止めた。降谷はこの温もりを失わないように、壊さないように優しく力強く抱きしめた。    そこは青い獣の檻。  囚われたら二度と逃れられない愛の鎖で繋がれる。 ー了ー 
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