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別れ
それから、半年間の月日が流れた。連絡は絶えず続いていたし、時々逢ったりもしていた。
この間に私は、専門学校を卒業し就職もした。
車の免許も習得し(かなり難航したが)、取りたてほやほやで将生さんの家まで運転していったのはいい思い出である。
それから、数ヶ月の後、別れを彼から切り出された。
就職した先で辛いことばかりで彼だけが心の支えであった私にはとても辛いことであった。
それでも、将生さんが新たな地で幸せになってくれるのなら、綺麗な奥さんを貰い幸せに暮らしてくれるのなら、私のこの悲しみなど取るに足らないものだと思い、彼の別れを受け入れた。
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