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告白
私は、不安神経症、ストレス性鬱、社会不安障害の精神疾患を患いました。訳もなく、泣きたくなったり、夜中に何度も目が覚めたり、寝付けなかったり。
私にとって眠りは、巨大なビルの中を果てしなく歩き回る夢の巡礼のようなものです。
ビルには幾千もの部屋があって、私はその中で灯りが漏れている部屋を見つけると、ドアを開けて中に入ります。
部屋には古びたTVが置かれていて、私はソファーに座ると、そこに映し出されるB級映画みたいな夢をしばらく見て過ごします。
でも、そのうち意地悪な誰かがやってきて、いつもTVの電源を落としてしまうんです。
『パチン』って。
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