告白

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「辛かったね」 その一言が、私の胸にじわりと広がった。 「それでも、僕は…俺は、君が好きだよ。その気持ち、僕がなくしてあげる、癒やしてあげるから」 穏やかに彼は微笑みながら、それでも強く彼は言った。 「僕も、話さないといけないことがあるんだ」 彼は私を見つめながらゆっくりと話し始めた。 4年前に癲癇(てんかん)という病を患い、定期受診していること、服薬していること。 発作は出ていないが、時折、デジャブのようなものを感じひどい頭痛がすること。無意識にいろいろしていたり喋っていることもあると。自分も死にたいと思っていたこと。
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