出会い

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専門学校には、高校からの推薦もあり特に苦もなく入ることが出来た。(サボり魔だったが、推薦書を書いてくれた)  新1年生の頃はどことなく皆心細げで、地元の高校の頃の見知った顔を見つけると互いに手を取り合い、教室のあちらこちらで同じクラスになったことを喜び合っていた。 けれど、ほんの1週間もすれば、全てがあるべき場所に落ち着いていく。初めのうちは古い絆にすがっていた彼らも、やがては自分に見合う新しい友人を見つけ、2年間で多少の推移はあるが教室という小さな社会の中の位階制を形作っていく。  第一に勉強ができ、しかもそのことを鼻にかけたりせず、『あいつはいい奴だ』と男女隔てなく一目置かれる男子学生たち。
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