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「僕と居られるのは嬉しい?」
私はしばらく考えてから小さな声で答えた。
「…分かりません」
意外な言葉に彼は少し驚いているようだった。
「なんで嬉しくないの?」
「それは…」
と私は髪から顔に伝い落ちてきた雫を拭いながら言った。
「私は、将生さんが住んでいるところから遠く離れたところに住んでいます」
「そうだね」
「だったら、やはりいつかは、私の知らない誰かと一緒になってしまう気がして…・」
「LINEでも、言ったけど僕はもう日和を離さないよ?結婚したいとも思ってる」
私はゆっくりとかぶりを振った。
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