短編小説 終幕

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真夏の風の中で君の香りをさがす いつかの出逢いをもう一度巡るため 君はもう見えないよ 遥か遠い未来で 私の記憶に生き続ける そばにいて 青い思い出の中に 一つだけの理由 君と逢い別れた あの日の感情をまた 涙を堪えても溢れ出す限り 私は君を好き きっと好きなんだと思う 信じれなかった過去に 信じる勇気を 全ての物事に 刹那の言の葉を 真冬の木々に囲まれ君と歩く坂道 バスに乗り遠く旅に出た聖夜の火 君はもう戻らない 私の名を呼ばない 君と出逢えた奇跡をずっと 忘れない 暗い真夜中の町に 一人で歩く影 君に好きと言われた あの日の喜びをまた 笑みがこぼれて幸せな限り 私は君を好き きっと好きなんだと思う 君に打ち明けられなかった苦しみを 全ての愛に 儚き祈りを 彼方の世界で ほら 二人の手を結んで 幸せなはずの未来へと手をのばす 君ともう逢えないと やっと受け入れたんだ 君との幸せな思い出に さよならを
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