唇で咲かせて

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唯月と結ばれたあの日から私は少しずつ変わり始めた。自分の気持ちを出せるようになり、俯いていた顔も上げられるようになった。 人の顔色を伺い過ぎてしまうということは、裏を返せば人の心に共感し寄り添うことができる、ということでもあった。その特性を活かし、カウンセラーの仕事に就いていた。
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