唇で咲かせて

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キスは私の心をほぐすような丁寧なものから、段階を踏んで激しくなった。唯月くんの手が白いレースの丸襟がついたネイビーのワンピースにかかり、ぼんやりした頭で『ごめんね、体、貧相だからがっかりしちゃうと思うけど・・・。』と口にすると手を掴まれて起き上がらされた。 彼が私の後ろに回ってワンピースのファスナーをおろす。空気を破る音にもう後戻りは出来ないんだと少し怯んでしまう。
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