関係性

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関係性

何年か前。 ライバル関係だったファミリーとの抗争中、そのファミリーの一人が海に落ちたのを見た。ライバル関係だったわりにそいつとは意外と仲が良くて、よく悪さもしたし、女遊びも一緒に覚えた。 海に落ちたくらいでは死なないとは思っていたが、まさか偶然立寄った島で再会するとは思わなかった。 しかも、遊びじゃなさそうな女を連れてるアイツと。 案の定、連れている女は遊びじゃなかった。 海賊になったというアイツの仲間だと言うが、それにしては明らかに瞳に優しさが溢れていて、本人は気づいていない様だったが大切にしている女なんだと思った。 だから興味が出た。 あのアイツ、もといロロネが、特定の女に特別な感情を抱いている。そんな風にさせた女に、興味が湧いた。 「ねえ、いいじゃん。一日だけ!うちに遊びにおいでよ」 「だから行かねえって」 「お前に聞いてねえよ、俺はフローリーちゃんに聞いてんの。ねー?」 「近づくなって言ってんべ。つか愛称で呼ぶな」 「じゃあ、二人で話するだけ。それならいいだろ?お前らの船から外に出ないし」 「ダメだって。マジでお前はフローレンスに近づくな、そもそも船にも来んな」 「……はあ」
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