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「こんなとこで何してんの?」
「…星、見てました」
「面白い?」
「楽しいです」
「……ママが、キミとはお別れだって…」
「…やっぱり、そう言うことでしたか」
「ぼくは、別れたくないよ」
「ありがとう。ボクも君とは別れたくないよ。でも、見て、この腕も、この脚も、もうボロボロさ」
「そんなことないよ。また直せばいいじゃない」
「……最近、体もいうことをきかなくなって来てるし」
「またパパに直してもらえばいいじゃん」
「……だめだよ。いつもパパさんに迷惑ばかりかけて……」
「……大丈夫?」
「ご免なさい。もう駄目かも……」
「イヤだよ……」
「フフッ、悲しいのかい?涙ってやつだね。そろそろお別れです。今までありがとう恭平クン」
「……」
「何してるの?」
「星、見てました」
「何か、嬉しそうだね」
「恭平クンこそ、嬉しそうに見えるよ」
「やっぱり、パパに直してもらって良かったね」
「……涙?悲しいですか?」
「嬉しくても涙って出る事あるんだよ」
「またヨロシクね。恭平クン」
「今度はずっと一緒だよ」
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