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いつもの風景
「ありがとう、麻里奈ちゃん」
親友に突然、そう言われた。この時の私は、いつものように美樹が他愛もない話題を振ってきただけだと思っていた。
「あはは、こっちもありがとう! 美樹」
美樹が突然単語を言ってくる事は珍しくないので、いつものように軽く返事をする。私が返事をすると、美樹は教室を出ていってしまった。
___ふふっ、美樹の事だし、チャイムが鳴ったら戻って来るよね。そう思い、私は次の授業の用意をした。
しかし、私と美樹との平和な日常が戻ってくる事はもうなかった___。
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