パニック

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「どいて、どいて!!」  私は、外で体育の授業を受けている後輩を横切りながら運ばれている人を見る。そこにいたのは、確かに美樹だった。  後輩や先生がいて、校庭だと言うのにも関わらず、その場で私はしゃがみ込み、泣き崩れた。  どうして、美樹………。なんでこんな事に………。私に「ありがとう」って言った後に一体何があったのよ………。  これは、誰かに突き落とされたに違いない。いつでも前向きな美樹が、自分から飛び降りる訳がない。私は絶対に犯人を許さない。もし犯人が分かったら、私はそいつを自分の手で殺してやる………。少年院に入れられたって構わない。何も罪のない美樹を勝手に突き落とすなんて……。そいつが死ねば良かったのに……。  私は犯人への不満を嘆きながら、校庭を強く拳で叩いた。今すぐこの拳で、犯人を殴りたい。
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