メッセージ

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メッセージ

 その後、美樹は病院に運ばれた時にはもう死んでいたらしい……。明るくて前向きな美樹の死に悲しんでいるのは、私だけではなかった。  私は、生きる気力を失った。だって、小さい頃から一緒だった親友が、もうこの世にいないんだもの……。  私は今トイレに籠もって、ありったけの涙を流している。    私は美樹を突き落とした犯人を見つけようと、検索サイトで「殺人 犯人 見つけ方」と調べようと携帯を取り出すと、そこには美樹からのラインのメッセージがあった。恐らく、朝か突き落とされる前に送ったのだろう。    これが、私が見る美樹の最後のメッセージ__。これを見たらもう美樹からの新着メッセージは来ないのだと思うと、中々メッセージを見れなかった。  しかし、見ないと美樹に失礼だと思い、私はメッセージを開いた。 「麻里奈ちゃんへ  急にいなくなってごめんなさい。麻里奈ちゃんのせいではないから安心してね。  私はもう、精神的にも、身体的にも疲れました。もう少し我慢すればいいのかもしれないけど、私にはもう限界なんだ……。詳しい原因は後から分かると思う。だから、私は死ぬ事を選んだ。  でも、これだけは言わせて。麻里奈ちゃんは、私の最高の友達! 私は死んでも、麻里奈ちゃんの事を空で見守っているよ。もし麻里奈ちゃんが困っていたら、そっと助けに行く。  麻里奈ちゃんが私の親友で良かった。そして、私と友達になってくれてありがとう。麻里奈ちゃんもどうか私の事を忘れないでね」  メッセージを読み終わると、私は更に涙が出た。  じゃあ何があったの……? あんなに笑顔を絶やさなかった美樹が、精神的にも身体的にも疲れて自殺だなんて……。  どうして言ってくれなかったのよ、美樹………。もし言ってくれていたら、絶対に協力したのに……。  私は授業のチャイムが鳴ったにも関わらず、トイレで泣き崩れた。
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