2章─4 イチカバチカ

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2章─4 イチカバチカ

カバディってマイナースポーツ代表みたいなところだったけど最近は大分有名になってきたと思う。テストで、ある事柄の結果として、同様よりも例外が出やすいみたいな感じで。 それでもやっぱりルールを知ってる人は少ないんじゃないかと思って、ある程度説明したいところだけど僕もそこまで知らない。レベルの高い鬼ごっこだと思ってもらっていい。 だがその程度の理解力でも、僕の能力は発動するらしい。カバディと言うのも攻撃の時だけするものらしいが、僕は逃げに徹していた訳で どうやら能力発動条件は割と低いのかもしれない。 ギュワァァァァっと機械の駆動音のように叫びながら攻撃を続ける第2の怪物をよそ目に駐輪場の入口を見ると社長出勤の第1の怪物が到着していた。 流石に2体同時に相手にするのは分が悪い。 だがそれでも時間はかかるが、この2体を倒すことは恐らく可能だ。しかしこれ以上敵が増えるとなると話は別になる。第2の怪物のようにどこに潜んでいるかわからない状況で無闇に動くことは得策ではない。 だから僕は決断しなければならない。敵の主ですら行きそうにない深い森の方に逃げ、確実に怪物2体を倒すか、 1
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