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好きな人に手料理を食べてもらえる瞬間って緊張するな……。
ドキドキソワソワしながら反応を見ていると、先輩の目が見開き私を見つめる。
「うまい!」
「本当ですか!」
「ああ、このだし巻き卵なんかマジでうまい。めちゃくちゃ俺好みだ」
心底安堵した私は、両手でガッツポーズを作りそうな勢いで喜んでしまう。
そんな私を見て、先輩は次々に料理を口に運んでくれた。
安心した私も食べ始め、和やかな雰囲気で夕食の時間は過ぎる
。このワンルームの部屋で誰かと食べるご飯は初めてだ。
それが先輩でよかったな……。
それがこの時間で抱いた気持ちだった。
そして、夕食の時間も終わり、陸さんほどうまくはないけれど、コーヒーを淹れて先輩に渡す。
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