――THE GAME CONTINUES......!!――

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――THE GAME CONTINUES......!!――

 蒼月は猛然と走り出した。今日の予定は詰まっている。7人の彼女とデートの約束をしているのだ。  もちろん貪欲な蒼月は、合間合間にも出来る限り他の女を口説こうと考えていた。だとするなら、行動は極限まで素早く、一秒たりとも無駄には出来ない。  蒼月は鍛え上げられた自分の肉体をちらっと確認すると、気合を入れてジャンプした。民家のブロック塀を踏み切って、屋根に飛び乗る。蒼月は、目的地までの最短距離をまっすぐに走り始めた。障害物は全て乗り越え、踏み越えるつもりだ。 「おおっと! 早速紗魅ィの神プレイ出た!  これは体力値を限界突破させた場合にのみ使える特殊移動! これで移動時間を大幅に削ることが出来るぞ!  物理的に無理、と言われた虹7のワンデイ攻略、見せてくれるのか!  さて一方、アルカリ三世は昨日までに4人の攻略を終えている! 残りの3人をどう攻略していくのか!」  魔夜(まや)は遊園地に向かいながら、水野(みずの)詩織(しおり)に電話をかけた。詩織は昨夜一緒に花火を見に行き、そして結ばれた彼女である。  少し不安げに電話に出た詩織と他愛ない話をして笑わせ、魔夜は電話を切った。  遊園地の入り口では、英会話学校講師のアルバイトをしている留学生、リィシャ・オレンジが彼を待っていた。名前の通りの鮮やかなオレンジ色のビキニにショートパンツというスタイル。これから始まるプールデートへ気合充分といったいでたちだ。 「Hi! マヤー!」  魔夜を見つけたリィシャが大きく手を振った。輝くブロンドと豊かなバストが、まぶしく揺れていた。 「さぁ、アルカリ三世がプールイベントに突入だ!  ポイントには加算されないながらも、前日に結ばれた詩織へのケアは響いたね!  しかし、その間にも紗魅ィはショッピングモールのイベント二つをクリアし、お堅いOL葉山(はやま)希美(のぞみ)と、ドイツ人のお嬢様イングリッド・ブラウと一線越えを果たしたぞ! 巻き返せるのか、アルカリ三世!」  虹光町を一望できる360度の大パノラマ。雲ひとつない輝く景色。 「マヤ! 早く! すごいキレイ!」  大きく手招きしてはしゃぐリィシャの、輝くブロンドと光を弾く素肌。  全長777mを誇る世界最大級のウォータースライダーは、その高さから【虹光町七大ランドマーク】の一つに数えられている。  魔夜は眩しげにリィシャを見上げながら、ゆっくりと追いついた。  ここからスタートするウォータースライダーは人気アトラクションではあったが、完全予約制・完全入れ替え制という事もあって、前や次の利用者を気にする必要がない。ゆっくりと楽しむ事が出来るのも人気の理由の一つだった。 「じゃあ、ワタシから行くよ! 下で待ってるからネ!」  リィシャは肉感的なビキニ姿をウォータースライダーに躍らせた。
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