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prologue
愛されたい。
愛されたい。
愛されたい。
頬に触れ、髪を撫で、嫋やかに見つめ合い——ただただ愛され、眠りたい。
愛されたい。
愛されたい。
愛されたい。
ただ、それだけ。
私が愛されない理由は明白。
笑えるほどに明白だけれど、だからと言ってどうすればよいのでしょう。
あの人を殺して、私も死んで、なにもなかったことにしましょうか。
いいえ、そんなことは無理な話。
私はあの人が好きで、たとえこの身が滅びても、この想いは決して消えることはないのです。
愛されたい。
愛されたい。
愛されたい。
そう、飽きるほど願うしかできない、私。
柳は緑、花は紅。
私は私。
アイモカワラズ。
私は私……。
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