紫陽花

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 ザーッという音が止まない。 ここ数日、窓の外の景色は変わらなかった。 なんとなくこの憂鬱な空を眺めてしまうのは何故だろう。 「ねえねえ、消しゴム二個持ってない? 持ってたら貸して欲しいんだけど。」 「はい。」 「ありがとう。」 彼は嬉しそうな顔をしていた。 「じゃあここから、、、紫田、読みなさい。」 「あ、はい。」 「それはまるで、夢のような、、、、、」
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