紫陽花

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  ガチャン 「どうしてチェーンかけてそんなとこにいるの? 早く開けて。」 母はアルバイトから帰ってきたところだった。 「ああ!お米炊いてないじゃない!! 炊いておいてって言ったでしょ。」 「ごめん、、、 今日ご飯いらない。」 「何があったの。大丈夫?」 「ちょっと疲れただけ。」 彼のことが心配にはなったけど、絶対に見にいけないと思った。 足の先まで冷たい。 布団の中で膝を抱えて、足先をさすっていた。 恐怖の震えとともに。
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