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残業
「あれー天使チャン!手が止まってるよー」
「・・・申し訳ございません、、、」
大きくなり、やっと天使らしく働ける、、あの頃の私はやる気に満ちていた、、
研修を終えて私が配属されたのはここ、
この方に使えることが決まったのはいいのだが、、
大きな問題がひとつ
定時ではぜっっっったいにあがることなどはできた試しがない
別に神様が嫌いなわけではないが、、最近は家に帰れてない
そんな私は何とかして定時で帰りたいのだが
「なんでわたしだけなの、、」
他の神様は何人も、、神様に寄っては100人もの天使を使えさせてると言うのに、、
「それは、俺っちが炭酸水の神だからねー」
「にしてもですよぉ、、もう一人くらいいてもいいですよね!!」
「それは無理!!」
「な、、なんでですか、、???」
「俺っちの下で複数の天使を働かさせると、天国全体の損失になるから?だって!」
「そ、それは誰がおっしゃったのでしょうか???」
「んー?最近じゃみんないってるよ?」
・・・神様がこんな扱いで大丈夫なのだろうか、、
「神様!!」
「ん?」
「私は神様を信じています!!どこにだってついていきます!!!」
「んー?よくわかんないけどあざっすー♪」
私のはじめての仕事なのだ!!
「張り切って頑張るぞ~!!」
「ああ、忘れてた忘れてた☆」
ドスッッ
ん?
何だコレ、、紙?いやどう考えても紙から出る音じゃないような
えっっ、これ、、いやいや、まさかね?
「あ、あのー神様?質問してもいいですか?」
「ん?なになに?」
「これはなんでしょうか、、?」
「えっとねー書類?俺っちが作ったやつ」
書類、、とはいってもサイズ順になってなくて向きもバラバラ、おまけに特に大事そうなものに限ってグシャグシャ、、
嗚呼、、こっちは破れてる
うわぁ、こっちにはシミが、、
「えっと、これをどうしろと?」
「いつもどーり!目を通しといて!」
「期限は、、いつでしょうか???」
「明日」
「ええっ!また怒られちゃいますって!」
「大丈夫!!」
「どこがです!?」
「俺っちの仕事なんて誰も目を通さないから☆」
「大問題では?」
パラパラと書類に目を通す
アホみたいな量だが寝ずに見れば明日ギリギリ間に合うだろう、、この汚れはどうしようもないけど、、
「!?」
私は文章をみて絶句した
こういう書類には当然敬語を使うものだが、、
まあ見事にタメ口、多用される絵文字と記号
そして最後には「休日暇?」と言う文字がボールペンでかかれている
この調子じゃ他もこんなかんじだろう
「すみません、、書き直しを、、あれ?」
いつのまにか横に神様はいない
ま、まさか、、
帰った?
嫌な予感は的中し、その証拠に神様の持ちもの一式がない
「嗚呼、今日も定時で変えれなかった、、」
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