悪魔のように美麗な執事に恋に堕ちてしまった私は、悪役令嬢となって婚約者をヒロインに差し出すことにいたしました

97/100
前へ
/100ページ
次へ
 ベリアルが私の頬を包み込みます。私を見つめる彼の瞳が潤んでいるように見えるのは、私が泣いているせいなのでしょうか。 「ビアンカ。私も貴女を愛しています。  清らかな貴女の魂に触れる時、私は自分が何者であるかを忘れることができます。暗く深い闇の中に射し込む、一筋の光に救われます。  どうか、私の想いを受け取ってください」  ベリアルが私の最奥を、ズンッと突きました。未知の快感が抉じ開けられます。 「ハァッッ!!」  閃光が弾け、絶頂が全身へと広がっていきます。ベリアルが私の膝をパックリと開き、両脚を下から抱え込み、力強く抽挿し始めました。肉と肉がぶつかり合う音、中の蜜がグチュグチュと掻き混ぜられる音、自らのはしたない喘ぎ声が鼓膜を犯します。  あぁ、こんな……恥ずかしいっっ。 「ハァッ、ハァッ、ハッ!! ック……ベリ、アルッッ!!」  引き抜かれても吸い寄せられるように繰り返される抽挿が、折り重なって絶頂を引き起こし、色欲に狂わされます。  も、もうダメ……ほんとに、ダメ……壊れちゃう……  薄れていきそうな意識の中でそう訴えると、ベリアルが切ない吐息と共に告げました。 「私、も……もう、限界です……ハァッ」  ベリアルがこれ以上ないほど最奥まで熱い雄杭で貫くと、暴発した彼の欲望が私の中で勢いよく弾けました。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

179人が本棚に入れています
本棚に追加