10.わがまま美女と優しすぎるモブ男。

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麗華「いっ、今ポチが、甘いこと言った!」 僕は恥ずかしくて焦ってしまう。 ポチ「僕なんかが、ごめんなさい!」 麗華「…なんか? 『なんか』って何?」 麗華さんは急に怖い顔に…。 優介「だ、だって、僕は麗華さんみたいに綺麗な容姿じゃないし…。それに、何の才能もない。そんな甘い言葉、不相応というか…。」 麗華さんは大きなため息をついた。 そして、また僕を睨みつける。 麗華「『なんか』って言うのやめて! あなたの目の前にいるのは誰? 」 優介「れ、麗華さんです…。」 麗華「そう! あなたの彼女でしょ? こんな美女があなたのこと大好きだって言ってんの! 『なんか』だったら好きになんてなってないから!!」 …大好きって言われた。 心のモヤがサーっと吹き飛び、優しく温かい風が吹く。
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