第5章 江ノ島 (4回目)

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「マジで大丈夫か?」 「大丈夫なのか、誰かに教えて欲しいよ」 「でもそういう時って、最後は自分自身と向き合うしかないんだけどな」 「それも分かってるんだけどね」 「そうもいかないから不器用なんだよな」 「じゃあ、もしどうしても叶えたい願いがあったとして、どんなに頑張ってもどうにもならないとしたら、誠ならどうする」   俺の質問に、誠は真剣な表情を見せる。  「そうだなぁ。俺なら待つかな」 「待つ?」 「それってどうしても叶えたい願いなんだろ」 「絶対に」 「それならやっぱり諦めたくないじゃん。 今自分が出来ることと真剣に向き合って、淡々と行動して、後は待つ。その後は神のみぞ知る。何でも自分の思い通りになると思うから人は欲深くなるんだよ。それに叶えたくても叶わないものは、何度チャンスがあっても、どうにもならないものなんだよ。そういうものがこの世にあるってことも、理解しておかなきゃならない」 
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