第5章 江ノ島 (4回目)

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 ――神のみぞ知る⋯⋯か。  サラのことは何度チャンスがあっても、どうにもならないものなのか。  これまでのことはただの自己満足で、何の意味もない無駄なことなのかもしれない。  結局は歴史の修正力によって、同じ結果に戻っているのかもしれないし。  「そうなんだよな。思い通りになんてならないよな、そんな簡単に」 「なんで悩んでるのか分かんないけど、焦っても良いことなんてないぞ」   誠の言葉が心にストンと落ちた。  何かによって導かれているのなら、俺が焦ったところでプラスになるわけでもない。  それなら冷静に考えて進めるべきだよな。  「分かってる。だよな。サンキュ、誠」 「感謝しなさい。今度、10倍返しで」   ふふっと誠はまた目を細め、手に持っていたコーヒーをひと口すすり、再びスマートフォンに目を落とした。  
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