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今日は久々のオフ日。
俺にしては珍しく10時に起きた。
普段の休日の起床時間からすると相当早い。
カーテンを勢いよく開けると、高く上がり始めた日差しが部屋に差し込んできた。
サラとは10日ぶりぐらいなのに、ずいぶんと長く会っていないような気もする。
本当の距離の遠さが、心の距離をより遠くしているのかもしれない。
リモコンでテレビをつけたと同時に、スマートフォンの着信音が鳴り出した。
「おはよう~、和也。急で悪いんだけどさ、今日一つ取材入っちゃったから、一時間後にそっちに迎えに行くね。間に合う?」
一方的に用件だけを早口でまくし立てるマネージャーからの電話だった。
疑問形で訊いてくるくせに、最初から選択の余地はない。まぁ、いつも通りだが。
サラとの約束までに間に合えばいいが。
14時にサラの自宅へ行く約束だった。
それまでに何としてでも間に合わせたい。
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