第7章 真実 (6.7回目)

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 微笑みを作った顔を上げて、和也の方に視線を向けた瞬間に、その先で待ち構えていた熱い眼差しに、私の瞳は捕まえられてしまう。  もう、私の視線はどこにも逃げられない。  言葉なんていらなかった。  どちらからともなく、引き寄せられるように、ただお互いを求め、静かに唇を重ねた。  長く会えなかった、その隙間を埋めるように、何度も、何度も、唇を求め合う。  ふと、和也の身体が離れた。 「サラ。なぜそんな不安そうな顔をしているの。俺が怖いの」 「うんん。私にも分からないけれど、ずっと不安が付きまとっているの。和也が、どこかに消えてしまうような気がしているのかも」 「大丈夫だよ。俺はここにいる」 「⋯⋯うん」 「俺を信じて。サラを愛してる」   この出会いは、偶然なんかじゃなかった。  二人が巡り会うことは、必然だった。  これまでの私は、ずっと和也のことを、探していたのかもしれない。  そんな風にさえ、今は思える。 
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