第7章 真実 (6.7回目)

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「たぶん、さっきサラがテレビで見たのは、間違いなく俺だったんだと思う」 「どういうことなの」 「俺はね⋯⋯10年後の未来から、サラに会うために、この時代に来たんだよ」 「えっ。未来からって⋯⋯」 「だから、俺はこの世界の人間じゃない」   みるみるうちにサラの目を潤んでいって、悲しみや驚きや呆れなど、様々な感情が入り混じった表情を見せる。  「Rainbow Starっていうグループで、10年間活動をしてる。昨日がちょうど、そのグループの、デビューが決まった日だったんだ。だから、テレビに映っていたのは、その頃の俺なんだよ」 「ちょっと待って。頭が混乱して」 「こんな話、すぐには信じられないよね。でも、本当のことなんだ」 「それなら⋯⋯なぜ私なの。テレビに出てアイドルの仕事をしているような、別世界の和也が、なぜ私に会いに来たの」   背中を冷や汗の雫が、じんわりと伝う。  とうとう、正体を教える時が来たか。  ゴクリと唾を飲み込む音が、脳内に響き、覚悟を決める――。  「サラ。よく聞いて。サラと同じ小学校で同級生だった、佐藤和也なんだ」 「えっ⋯⋯」  目を大きく見開いたサラは、自分の記憶の中から答えを探すように、目をキョロキョロとさせた。
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