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今日は「レイスタ」の冠番組の収録日。
毎週ゲストを迎えてトークをするバラエティ番組。今年で3年目を迎える。
収録予定の一時間前。
他の仕事を終えたメンバーが、徐々に楽屋に集まってくる。
俺より先に楽屋入りしていたのは、グループ内のバラエティ担当・三島智之と、最近はグループの裏の司令塔も務める新見卓也。
最年少で天才肌の仙堂賢治の三人。
メイクを始めた頃に、再来年公開の大河ドラマの撮影中だというエースの竹原優人が、眠たそうな目を擦りながら入ってきた。
「いやマジでないわー」
「そんなこと言うなよ」
入口の方から騒がしい声が聴こえる。
伏見貴史と吉川誠の声だ。
俺がこのグループの中の最年長。
それに続く年齢に当たるのがこの二人。
気遣いのできる優しい男だが人一倍繊細な伏見と、言葉使いは荒いが曲がったことが大嫌いな熱血漢の吉川。
この二人は対照的なようで昔から仲が良い。
デビュー前からの長い付き合いだ。
俺たち7人は個性がバラバラで、いつもは違う方向を見ているけれど、気持ちは同じ。
いつもグループの発展のために戦っている。
一人一人に大きな力はなくても、メンバーの存在によってそれぞれが強くいられる。
そんな繋がりを俺らは大事にしていた。
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