朝の美弥子さん

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ミモザの花影から 白いレースのパラソルが、ちらりと見えた。 美弥子さんだ! 僕の視線を感じたのか 彼女は日傘を閉じて隠れてしまう。 でも紺色に白い水玉のスカートの裾が ミモザの花陰に ちらりと揺れるのが見えた。 おはようございます、美弥子さん! もう朝ごはんは済みましたか? 声をかけると いえ…まだ と、彼女は小さい声で答えた。
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