2人が本棚に入れています
本棚に追加
目が覚めたら隣にお母さんが居た。正確には隣にお母さんのおっぱいがあった。この背中側がやけにふわふわする感触はベットか。
そうか……僕は気絶しちまったのか
「あら、目が覚めた?エセちゃん」
視線の斜め上、こっちに視線を向けるお母さんが目についた
「全く……術本なんか読んで混乱するなんて
あれはオトナの人が読む本なのよ。あなたは
まだだーめ」
僕のおでこをグーの形でコツンとお母さんは
叩いた。その顔は随分と久しぶりに見た優しい親の顔だった。それから何をするかと思えば自分のおでこに右の手のひらを当て、僕のおでこにも別の手のひらを当てる
「んーお熱は無いみたい。でも念の為に」
「 "展開 キャリーミー "」
すると、僕のおでこに魔法陣が発生した。
手を当てた部分から数センチはみ出すぐらいの小さな魔法陣だった。それを見てると身体中がひんやりして何だか気持ちよかった。これが術か。なるほどと僕は関心した
「何したの?」
「おまじない。ちょっと冷たくてごめんね」
やがて魔法陣が消え、手を離すとお母さんはベットに倒れ込んだ。寝息がオルゴールの音みたいにやがて部屋の隅まで広がる
「キャリーミー……ねえ。果たしてどんな意味なんだか」
<新しいスキル 赤1 を獲得しました >
何だ?頭に声がしたぞ。待てよなんかこの声聞き覚えがあるような気が……うっ
「 エセ=カネカ
HP 563/517
MP 30/30
使用可能なスキル <赤1> <桃色0>
」
頭の中になんか浮かんで来た。これはまさか
僕のステータスか?!HP微妙に減ってるし!
え!?てか<翻訳>は?あれはスキルじゃ無いの!?
<あれは術では無いので表示欄には入りません。キリが無いでしょうが>
返信が帰ってきた?!嘘でしょ!
<あ、初めまして。私あなたの案内人です。
これからも時々あなたの脳裏におじゃまさせていただきますのでどうぞお見知り置きを>
まあいいや。その内慣れるだろう。んで
術の発動方法も分からないけど
桃色0って何だ?
最初のコメントを投稿しよう!