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14歳になった。術も 赤の13までは使える様になったのだがどうにもまだ桃色を使う勇気が出ない。世界がこの手で終わる……と、言う事は無いとは思うけど破滅型の術だったら
僕の人生はここまでになってしまう
「ねえお母さん」
「なあに。エセ」
それなのに僕はどうして今、お母さんと一緒に月っぽい星なんか眺めてるのか。お前、分かってるのか?その術で母親を消す事も出来るかもしれないんだぞ
「もし僕が戦いで人の命を奪ったとして……
お母さんは僕を嫌いになっちゃう?」
「そうね嫌いにはなるかもね」
「え?!」
「あなたにそんな悲しい思いをさせる世界なんて嫌いになるしか無いじゃない。でも今の
世界はそれが正しくなってる」
僕の手をお母さんはその時強く握った
「あなたには変えて欲しい……何年掛かってもいいから」
お互いを見つめる
「約束するよ!必ずここに帰ってくるって。
だから……」
「待っていてね」
旅立ちの前にした会話だった
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