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コンコン…
「はい、どうぞ。あら、瑠衣でしたか、どうしました?」
パソコンと向き合っていた先生が、顔を上げこちらを見る。徹夜したのか、顔に疲れが滲んでいる。
「えっと、あの、その………弟さんの事が気になってしまって…」
一瞬、先生の表情が消えたけれど、また微笑みを戻した。
「…………知ったとしても、面白くないですよ?本当に聞きたいですか?」
「聞きたいです。先生の全てを受け入れたいから」
目を見開いて私を見つめる。表情が柔らかくなり、ゆっくりと語り始めた。
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