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ど、どこ迄って言われても…!!私、まだ、そんな!!け、経験ゼロなのに!!ドキドキし過ぎて、私このまま死ぬのかなぁ…と半分魂が、抜けかけていた。
「もしもーし…」
「は、はい!?」
「そんなに驚かなくても…、で、どこ迄やりますか?」
「じゃ、じゃあ…、先生にお任せしたら、どこ迄教えてくれますか?」
そう言うと、先生はニコニコして私に手招きした。先生の椅子の近くまで来ると、突然腕を引っ張られて、先生の膝の上に乗っかる形になり、心拍数がさらに上昇する。
「おや、瑠衣。顔が真っ赤ですよ、どうしたんです?」
そう言いながら先生は、私の頬を右手でスルリと撫でる。擽ったくて、身体がピクっと震えてしまう。
「フフ、やっぱり未経験なんですね…。大丈夫ですよ。優しくして上げますから…。ほら、身体の力を抜いて…」
今度は左手で、腰を撫でてくる。何だか良く解らない感覚がして、身を捩った。
「まだ、身体が硬いですよ。もう少し力を抜いて…」
すると、耳に息をフっと吹き掛けて、耳朶を甘噛みしてきた。
「ぁぅ…」
「可愛い声ですね…。力も抜けて来たので、お勉強会しましょうか…」
「こ、声、聞こえちゃいます…」
「大丈夫です…、防音設備なので外には漏れないんですよ。安心して、声を出して下さいね…」
あぁ、さらば私の純潔…。でも、先生となら良いかも…。先生、経験豊富そうだし…。そう思っていると、スカートの下に先生の手が入って来る。
すると、パチン…と何かが外れる音がした。
「ささ、これでお勉強会しましょうね〜、って瑠衣どうしたんです?きょとんとして」
先生が取り外したのは、太腿に付けていた私のナイフホルダー。さっきの音の正体はこれだ。
「え、えっ、だって、私を膝の上に乗せて、未経験だとか、力を抜いてとか、てっきり別の事するのかと…」
「だって、殺しは"未経験"で、"力を抜いて"貰わないとホルダーが外せないじゃないですか。元から、僕は"殺し"のお勉強会をするつもりだったんですけど…。………瑠衣は僕と別の"お勉強"の方が良かったですか?それでしたら、今から僕の寝室に…」
「行きません!!殺しのお勉強、教えて下さい!!そう言う事は…、愛し合う人達がするものなので…」
「ガードが固いですね〜。まぁ、兎に角ナイフを持って…、お勉強会しましょうねっ!」
気合いが入っている先生は、止められない。膝から降りて、先生とのお勉強会が始まった。
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