不幸の手紙

1/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
 仕事から帰り、ヘロヘロになりながら玄関ドアを開けた。  ザッという音ともに流れ出た封書とはがき。    いやがらせか?  みると、懐かしい面々の名前が書いてある。    Wo-なんだこれ、懐かしい奴から来てる、同窓会か?  とにかく拾い集め、近くにあったビニル袋に入れやっとこさ部屋に入った。 明かりをつけ、テレビのスイッチを入れ、小さなキッチンで手を洗う。  テレビニュースが目に入った。     は? 「只今入ってきました、東京三千五百人、千葉二千、埼玉三千、神奈川…」    なんだ?  ビールを手に、テーブルのわきに座り音を大きくした。 テレビの上の方には、不幸の手紙?死者多数?の文字。 「詳細はいまだわかっておりません」 「テロの可能性もあります、絶対、封を開けないでください」 「すべてではありませんが各都道府県、千人以上の死者が出ています、あ、今総理官邸より総理大臣の会見です」    不幸の手紙? ビニル袋に入ったものを目でやった。   ピンポーン。 その音にドキッ!  立ち上がろうとした時テレビの向こうでこういった。封書は開けないで、手紙も見ることなく処分だー?   ドンドン、小林さんお届け物です。 番組を録画、俺は玄関へと来た。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!