6533人が本棚に入れています
本棚に追加
/171ページ
プロローグ
玉響 糸、二十六歳。
最近人生について思うこと。
その一、食わず嫌いはよくない。
食べ物の好き嫌いだけに限らず、世の中には、知らないだけで実はすごくおいしかったという例がたくさんある。
だから、何事においてもとりあえず挑戦してみること。
その二、人を見かけで判断してはいけない。
中身を知ってみれば、意外に◯◯という場合はけっこうある。
と、そこで糸は考える。
いや、中身を知って、むしろ「ない」場合も大いにあることを忘れていた。
訂正。
集中的かつ好意的な観点から、その人をよくよく知ろうと心がけてこそ、ようやくその人の本質にたどり着けること。
だから、全人類のみなさんには、ぜひ勇気を出して欲しい。
恐れず、諦めず、偏見や常識にとらわれず、どんな相手であってもまず許し、愛そうとする心の余裕があれば、一歩踏み出したそこには新しい世界が広がっているかもしれない。
……って、かなりこちらが歩み寄っている感がしなくもないが。
神様のいたずら、昨日の敵は今日の友、一寸先は闇、フューチャーイズブラインド!
人生は何が起こるかわからない。
大嫌いだったヤツが、世界で一番大好きな人になるようなことだって、あるということ!
最初のコメントを投稿しよう!